【リアル体験談】化粧品工場で働く私がドキッとしたライン作業のミス3選!

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【リアル体験談】化粧品工場で働く私がドキッとしたライン作業のミス3選!

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もしも、化粧品工場で働き、ライン作業に関わる仕事を始めたとしても、必要なのは一心不乱にライン作業をする事ではありません。

どれほどに黙々と作業しても「ミス」が発生しては元も子もありません。

「ミス」を発生させずに品質と効率を確保するのが、作業者の役目です。

でも、化粧品工場の仕事を知らない人は、どのような「ミス」が発生するかなど、経験がないとわからないよね。

経験がなければ、どのような状況かもわからないでしょう。とはいえ、起きてはいけないことですから、「どんなミスが発生するのか、早く経験したい!」などと、心待ちにされても困ります。

私の経験から、どのようなミスが化粧品工場のライン作業で発生していたか紹介します。

「ドキッ」とする3つのミスを、頭で体験すれば、実際には起こさずにすみますね!

自己紹介させて頂きます。コテツと申します。

化粧品工場での25年以上の勤務経験があり、その中でも中小規模の工場での豊富な経験を持っています。工場長としても活躍し、この業界の魅力や仕事の流れを、多く学び取ってきました。

化粧品工場で働くことは難しいことではありません。テレビCMで名を聞く大手企業の工場はごく一部であり、日本に存在する多くは中小規模の化粧品工場です。

あなたが未経験者であっても、活躍する機会がたくさんあることをお伝えしていきます。

さぁ、胸が熱くなるほどに「ドキッ」とするライン作業のミスをご紹介します。

化粧品工場のライン作業現場

化粧品を容器に「充填」し、製品として「包装」する担当があります。これらはライン作業で行われ、その作業を正社員が管理しています。

しかし、そのライン作業では少なからずミスが発生しています。これから紹介する幾つかの事例を知ることで、化粧品のライン作業の内容と、ミスを回避する内容を理解しましょう。

そして、現場のイメージを膨らますために、引化粧品工場のyoutubeから確認しましょう。

https://www.youtube.com/watch?v=f01WE-KSnJc
⇧参考動画、ミックコスモチャンネル/【大人の社会見学】たった60秒で分かる!化粧品ができるまで!

化粧品工場ライン作業ミス その1、「標準書」と違う

化粧品のパッケージの写真

化粧品のライン作業は、1つの製品を1つのラインで作業し完成させます。

各製品には、パッケージングの内容と手順を記載した「標準書」があり、これが作業の説明書となります。

製品として完成させるための設計図ですね。

例えば、ドラッグストアで購入した基礎化粧品の「クリーム」のパッケージングは、「容器」「キャップ」「箱」であるとします。その組み立ては「標準書」に従って、工場で行われているわけです。

「標準書」と違う製品の発生パターン

化粧品のパッケージの写真

ライン作業を終えた完成品が、「標準書」の内容と違っていれば、その製品は「不合格」となり、製品として工場から出荷することはできません。

例えば、ポンプ容器のポンプノズルの向きだけでも「ミス」は起こります。

標準書に「容器正面に向かってポンプノズルは左側を向く」とあれば、左側以外の方向にポンプノズルが向いていれば、それは「ミス」となります。

設備に差はあるにしても、どの化粧品工場も、全てが機械のフルオートメーションではありません。

多くのパートスタッフ(以下「パート」で統一)を起用して、手作業と機器類の組み合わせでラインは動いています。

ほんとにちょっとしたことで、ミスっておきます。

作業ミスの一例

  1. 作業しているパートの集中力が途切れ、ついつい仕事帰りの買い物のことを考えてしまう。
  2. 帰りのことを考えて「交差点を右に曲がったところに新しいスーパーができたな」思った瞬間に、左に向けていたはずのポンプノズルを右に向けてしまう。
  3. 監視している社員が見つけて、焦ってラインを止める。
  4. そこからはパート、社員が総出で完成品の箱を開けて「検品」し、発見した製品は標準書の内容通りに「手直し」となる。

この手の内容であれば「不良」になることは少なく、手直しして「合格品」に戻せます。

しかし、パートや社員が総出で検品し、手直しした時間は、生産していない時間です。

生産の数は目標まで上がらず、工場長に大目玉!その後に「発生ミス」の改善対策や関連書類などに追われることになります。

生産数もモチベーションも下がって、上がったのは「ミス」が発覚した瞬間の心拍数だけです。

ミスを発生させないライン管理が社員の仕事です。
忙しいからといって、社員もライン作業を手伝いすぎてしまうと、ミスを見逃します。

ライン作業をメインとする「充填・包装」の仕事を把握していると、「ミス」の発生も理解しやすいです。

「充填・包装」の全体業務を説明しています。ご参照ください⇩

化粧品工場ライン作業ミス その2、中身が違う

クリームを使用している写真

化粧品の中身を間違えて充填してしまう「ミス」です。

これに関しては、私も長い化粧品工場勤務の中でも数回しか記憶にないほど稀なミスです。

バーコードで化粧品の中身なども管理している工場では発生件数もほぼゼロかと思いますが、私の勤めていた工場に、そのようなシステムはなく、オリンピックを2回開催されるぐらいの周期で、「間違えました」と青い顔で報告がきました。

中身を間違えて充填するパターン

なぜ間違えるかというと、化粧品の中身の名称チェックができていないからです。

ローションとクリームを間違えて、充填の機械に投入することはないです。しかし、ローションの「香りが違う」、もしくは「感触が違う」、などの「シリーズもの」で発生します。

〇〇ローションの(ラベンダーの香り)、(ローズの香り)、(ミントの香り)。もしくは、〇〇ローションの(しっとりタイプ)、(さっぱりタイプ)、(標準タイプ)などです。

〇〇ローションだけ確認して、そのシリーズである香りや感触の違いなどを確認しないと起こります。

ABCローション(ラベンダー)

このような商品があるとすれば「ABCローション」だけで判断し、香り違いの(ラベンダー)を確認しないと、ABCローション(ローズ)を間違えて充填機に入れたりします。

ある周期で起きるのは、担当者の引継ぎが上手くいっていない問題もあります。

「ライン使い」と呼ばれる、ローション、エッセンス、クリーム、などのブランド内のシリーズ商品は多くありますが、アイテムの香り違いでシリーズとする商品は、昔に比べると少なくなりました。

同じ製品に、香りに種類があるなんて知らなかった!!

経験の浅い従業員が、陥りやすいミスなわけです。

また、そのような数少ない商品ほど、忘れたころに注文が来ます。まさにオリンピックのように以前の注文は3~4年前であったりします。

標準書をきっちり更新し、次の4年後は「ミス」は「0」としたいものです。

そもそも、オリンピック周期の注文を受けることが工場としてはリスクとなります。前回生産の情報が古すぎるからです。

それでも「受託メーカー」の化粧品工場などは断れない仕事です。しっかり管理するしかありません。

中小企業の化粧品工場では、化粧品の中身を100Lや200Lなどの容器に排出して管理することは多いです。そして多くの工場がそれらを保管するスペースが少ないのが現状です。
そのような状況であっても整理整頓されている工場はミスも少なく優れた工場です。

化粧品工場で働きたいと考えていても、それが管理された働きやすい環境の工場であるかは、判断しにくいものです。働きたいと思う工場があるなら、可能な限り工場見学することをおススメします。

施肥下記の記事をご参照ください⇩

化粧品工場ライン作業ミス その3、資材が余ってる

化粧品パッケージの箱と能書の写真

ライン作業を終えて、残った資材の数を数えると、「あれ、キャップが多い・・・」血の気が引いて、再度数えなおします。

「やっぱり多いな・・・」一瞬にして絶望の淵に立たされます。

入れ忘れが起きる発生パターン

例えば1000本のローションを生産するのに1000個の容器やキャップを用意した。そして、無事に1000本の生産を終えたと思ったら、キャップが1つ残っている。

やばい、キャップの付け忘れがあるじゃん!!

しかし、実際には付け忘れはほとんどなく、資材担当の支給した数が間違っていることが多いです。

これも、さすがにキャップであれば、装着していない製品がライン上に流れてくれば気づきます。ミスの発生はないと言い切れます。

しかし「中栓」や、使用上の注意事項が説明してある「能書」の入れ忘れなどは、その作業個所を担当した者しか確認が取れないこともあります。

その場合は箱を開けたり、キャップを開けて確認するしかありません。

入れ忘れが見つかればよいですが、先ほどのように資材担当者の数え間違いとなると全品見直しても見つかりません。

「大丈夫だった」とホッと胸をなでおろしても、その検品作業に費やした時間は、大きな損失となるのです。

ミスが発覚した時の「検品作業」で重要なのは、通常のライン作業と同様に、誰が何をする、などを、しっかり段取りを決めることです。
「早く早く」だけで始めると、また「ミス」しますね。

化粧品のライン作業が嫌になってきた

ライン作業に関わる3つのミスを紹介した時点で、ちょっと自分に合わないと感じた方は、化粧品工場の違う仕事も確認してみて下さい。

合う。合わないはありますが、ライン作業の担当だけで化粧品工場で働くことをあきらめてしまうのは、自分が持つ可能性を捨ててしまうことになるかもしれません。

化粧品工場に関わる全体の仕事と担当別の内容を説明しております。ご参照ください⇩

クリームとかローションとか化粧品の中身を作る担当の仕事もあります。モノ作りが好きな方は下記の記事は必読です⇩

そもそも通勤圏内に化粧品工場があるのか、求人サイトで「化粧品工場」と検索してみて下さい!

ライン作業ミスで発生する多くの損失

「売上」を連想させるメモの写真

作業ミスというのは本当に会社にとって大きな損失となります。

パッと思い浮かぶ損失は、検品や手直した時間での「人件費」と思うでしょう…

それだけでは済まされません。

検品作業で箱の封印シールを剥がして中身を確認するのであれば、その封印シールと箱は使用することはできないので「不良資材」となります。

あらたな資材購入費の損失

なるわけです。

化粧品の中身を間違って充填したなら、使用した容器などは「不良資材」となり、充填した化粧品の中身は「作り直す」ことになります。

中身を作る人件費と原料費の損失

お金だけでもありません。

製品を3000本作るはずが、不良を出したことで2500本分の資材しか残っていない。生産数が注文数より少なくなります。

取引先の信頼を失う

当然、担当している我が社の営業マンは激怒します。

社内からも信頼を失う。

1つの作業ミスでも、失うものは1つではないのですね。

化粧品ライン作業が自分に合う仕事?

クリームの感触を確認している写真

ドキッとする「ライン作業ミス」についてお話ししました。化粧品工場で働いた経験があれば「あるある」と頷いたと思います。

ここまで記事を読んでくれた方は化粧品工場の仕事に興味があるかと思います。

「作業ミス」でさんざん脅かしておいて、「化粧品工場の仕事はいいですよ」語るのも何ですが、しかし、どの業種でもミスは発生し、大きな問題になります。

その問題としっかりと向き合うためにも、自分に合う仕事、自分ができそうな仕事、そこに「化粧品工場」があるのなら、チャレンジしてください。

ミスにめげずに頑張れば、あなたの仕事として信頼と自信を得ることでしょう。

未経験からライン作業の仕事へ転職し、いまはライン作業のトップとして管理している女性社員の記事があります。ぜひ読んでみて下さい⇩

化粧品工場で働くことは難しくない

化粧品工場での仕事は、あなたが考えているほど難易度が高くありません。

大手の化粧品メーカーである資生堂やコーセーが一定の経験や学歴を求める可能性はありますが、日本全国には中小規模の受託メーカーを含む数千の化粧品工場が存在しています。

楽な仕事はありませんが、興味を抱いたのであれば、あなたにあっている仕事かもしれません。

とりあえず求人サイトで、どんな仕事があるか検索しても良いですし、「○○○化粧品を作る仕事にたずさわりたい」、「○○○を作る仕事がしたい」など、具体的な仕事のビジョンを持っているのであれば、それは転職エージェントを利用し、アドバイザーに全ての要求を伝えるほうが確実かと思います。

いままでの経験を強みにするアドバイザーに相談!!

同じことを言いますが、難しい仕事ではありません!私が働いた経験上では、未経験者からの転職がほとんどです。

あなたの充実した生活の為に、あなたに合う仕事を見つけて下さい!

新人の1日を追うライン作業の記事があります。自分に置き換えて読んでみると、より働くイメージが湧くはずです。ぜひ参考としてください⬇

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

よりよい仕事に出会うことを、願っております。