【化粧品工場へ転職】なぜ工場見学が必要?失敗しないポイントを解説!

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この記事は化粧品工場への転職を考えている方への内容となります。

転職サイトで転職先の候補を見つけたとしても、記載された内容だけでは、あなたにとって働きやすい工場であるかはわかりません。

勿論、実際に働くまで、わからないことがあるのは当然です。しかし、働く前に確認できることはあります。

おすすめするのが、工場を見学をすることです。

採用前に面接で会社に伺うのであれば、そのタイミングはあるはずです。

工場見学は、あなたにとって働きやすい職場であるのか、判断材料が多くあります。

失敗しない転職活動の為に、工場見学で見るべきポイントを解説いたします。

自己紹介させて頂きます。コテツと申します。

化粧品工場での25年以上の勤務経験があり、その中でも中小規模の工場での豊富な経験を持っています。工場長としても活躍し、この業界の魅力や仕事の流れを、多く学び取ってきました。

化粧品工場で働くことは難しいことではありません。テレビCMで名を聞く大手企業の工場はごく一部であり、日本に存在する多くは中小規模の化粧品工場です。

あなたが未経験者であっても、活躍する機会がたくさんあることをお伝えしていきます。

よろしくお願いいたします。

さぁ、化粧品工場見学の必要性を知りましょう。

失敗しない転職に工場見学の必要性

人生の中で数回の転職は、今や普通のことかと思います。

自慢にはなりませんが、私も4度の転職経験があります。

数カ月働いて、「失敗した」と感じた転職もありました。前職を辞めたいがために、よく調べもせずに転職サイトで見つけた仕事に飛びついた結果、見事にブラックでした。

今の仕事を辞めたくて新しい仕事を探すのであれば、焦りは禁物です。「早く辞めたい!」と呪文を唱えてしまう気持ちはわかりますが、「もうすぐ嫌な仕事から解放される」と思って、もう少し踏ん張ってください。

この記事は、仕事選びには必須と考える「工場見学」をおススメする内容となります。

働くことを決めたとしても、その職場のことをどれほど理解しているのでしょう。理解できていないことが普通だと思います。

だからこそ、自分に適した職場の情報を出来るだけ仕入れましょう。

その有効な手段が「工場見学」となります。

  • どのような流れから見学を依頼するのか
  • 見学する場合の見るポイントはどこなのか
  • 工場にはいらなくとも、得られる情報はあるのか

もしかしたら、化粧品工場を初めて見学することで、化粧品工場の仕事が自分に合わないという判断もあるかもしれません。
ともかく転職に失敗しないために、工場を見ることは大事です。

見学するタイミングとは

求人に応募し1次審査を通った後の面接が、1番のタイミングです。

事前に工場見学だけを頼んでもいいですが、工場側も会ったこともない人に工場を見せたいとは思いません。

工場は設備や手掛けている商品など、外部には知られたくありません。これから一緒に働く人材であれば別ですが、ただ「工場が見たい」という理由では難しいです。

どうしても事前に工場を見学したいのであれば、自ら連絡はせずに転職エージェントに、間に入ってもらうほうがよいでしょう。ただし、交渉はしてもらえても、確実に工場見学できるとは限りません。

しかし、工場見学するのは、1次審査を通った後の面接でも遅くないはずです。

面接を受けたら、話の流れで工場見学を依頼しましょう。

面接では、「入社してからの目標」や、「何か質問はありますか」と聞かれます。それらを回答した後に「工場を見たいのですが」と付け加えれば、大概は案内をしてくれるでしょう。

例えば、このように言ってみてはどうでしょう。

「化粧品を作る仕事に以前から興味がありました、出来るだけ早く化粧品の知識と技術を身につけたいです。もし、可能であれば、本日もこの後に工場を見学させていただきたいのですが」

こんな感じで頼まれたら断らないと思います。

稀に、工場によっては会社の方針で見学ができないこともあります。断られたからといって「ダメな工場」と決めつけてはいけません。

面接以外で化粧品工場を見る

面接のとき以外でも工場を見ることは出来ます。

それは、転職サイトなどで見つけた工場に、住所を確認して直接行ってみるということです。

この場合は工場の周りをうろついて確認するので、工場内は確認できません。しかし、転職サイトを見て、応募するべきか悩むような場合は、工場の外観だけでも見ておくと、参考になると思います。

以下のように考えてみましょう。

工場の規模から予測する

当然ながら、その工場が大きいが小さいか、工場規模は外から見てもわかると思います。
工場の規模が小さいと、仕事の一体感はありますが、業務の幅は広いことも多いです。
・少人数なので充填包装の担当だけど、製品出荷も手伝う。
・化粧品の中身を作る担当だけど、充填包装も手伝う。
そのようなことが多いと考えましょう。
そして大きな工場であるほどに、担当業務は決められた範囲内である傾向が強いです。

敷地内に置かれているもの

敷地内が整理されているか、よく見ておきましょう。
化粧品原料などが雨ざらしで置いてある工場は管理がずさんといえます。
それ以外にもゴミや、化粧品の中身を入れる容器などが散乱しているようでは、あまりよい職場とは言えません。
人員も少なく、社員教育の体制が整っていない可能性は高いです。

自転車の数

自転車の数を確認しましょう。
駅から近いと電車通勤もあるので一概に言えませんが、自転車の数が多いとパートスタッフの在籍が多いと考えます。パートが多ければ、ライン作業の規模も大きいと考えられます。

意外に工場周辺をうろつくだけでも、いくつかの情報はあるものです。

あまりにも工場周りをウロウロしすぎて、怪しまれではダメです。近隣住人と工場で働くパートスタッフが知り合いだったりします。

できれば、工場内部をじっくりと見学したいけれど、交渉が難しいと感じるなら、転職エージェントに相談がおすすめです。キャリアコンサルタントは、企業との交渉経験が豊富で、工場見学のセッティング を手伝ってくれます。

少し勇気を出して一歩踏み出すことは、不安もあるかもしれませんが、きっと良い結果が待っています!

あなたが求める条件をアドバイザーに相談!

工場見学の見るべきポイント

化粧品工場全体の仕事を知っておくと、工場見学のポイントも見えてきます。

化粧品工場の全体の仕事の流れや、仕事の内容を紹介した記事があります。興味のある方はご参照ください。⇩

応募した仕事内容にもよりますが、見学となると「バルク製造」「充填・包装」の製造現場の見学がメインです。

品質管理の募集であれば「品質管理」の室内も案内することでしょう。

案内する場所によっては、入社しても自分が関わらない仕事かもしれません。しかし、そう思わずに全てに目を凝らして見学しましょう。

そして以下のような内容は特に注意しましょう。

バルク製造や充填包装の設備

たとえ古くとも装置は洗浄され綺麗な状態を保っているか。

通路に原料や資材、製品が置きっぱなし

通路などに長期間置きっぱなしと思われるものが多くはないか。

作業室内の温度、湿度

温度、湿度が高く衛生環境や従業員の体力に影響はないか。

従業員の動きや表情

何をしてよいか戸惑う従業員がいたり、頻繁に作業が止まったりしていないか。

工場長や上司となる人

工場長や上司となる人の工場案内であれば、説明や話し方が優れているか。

などは見学のポイントといってもいいです。

工場内の管理体制や設備などに不備があると、そこで働く従業員に負担がかかります。

経営者や工場長が指示を出すだけで、いつまでも問題が改善しないのであれば、働き出してから苦労する確率も高いでしょう。

しかしながら、完璧を求めてもいけません。100点がつく工場など、ほとんどありません。コーセーや資生堂のような国内トップレベルの工場を基準にしてはいけません。

設備は古い!
しかし、洗浄やメンテナンスはしっかりしている!!

作業室内の温度管理も季節で差が出る!
だからこそ、季節によってかわる衛生面でのデータがあり、清掃ルールも変えている!!

など、問題が多くあっても、それと向き合っていればよい工場です。

「初めて工場見学をして、そこまでわからない!」そのように感じるでしょう。しかし、化粧品工場が初めてだとしても気づくことは多くあるはずです。

工場見学とは、仕事探しの判断材料として非常に有効なものだと考えて下さい。

「バルク製造」や「充填包装」など、各々の作業現場にはリーダーがいます。見学しながら誰がリーダーであるかは質問などして確認しておきましょう。
仮にその工場で働くこととなったら、上司となるかもしれない人物です。よく見ておきましょう。

工場見学は面接の始まり

採用面接の際に工場見学が行われる場合、あるいは面接以前に工場見学をするときでさえも、工場に足を踏み入れた瞬間から、採用面接が始まっていると考えましょう。

面接で「質問はありますか」と聞かれた時の対処

工場見学を終えても、面接はまだ続いています。面接官から「何か質問は」と、聞かれるかと思います。

2つを意識して質問をしましょう。

  • 印象をよくする
  • 不安に思うことを確認する

面接の印象をよくする

面接官に「質問はありますか」と聞かれて「ありません」では、やる気がないとみなされます。ましてや、工場見学をお願いしたのであれば、なおのことです。

まだ面接は続いているのですから、働く意欲があることをアピールすることが重要です。

  • 「装置の扱いは、どれくらいで任されるようになるのでしょうか?」
  • 「前職の仕事内容で活かせる部分はあるでしょうか?」

私が面接官なら、どちらも採用したくなるような質問だと思います。

間違っても、「作業者で帽子から髪の毛が出てる人がいましたが、大丈夫ですか?」などと、こちらから工場に対して指摘するのはダメです。

正しいことを言ったとしても、印象が悪いです。

新しい仕事の不安は確認する。

見学した内容を全て質問しては嫌われます。しかし、「この工場で働けるのか?」不安を抱いた内容は聞いてみましょう。

  • 残業は平均してどの程度であるか
  • 重いものを運ぶ作業などがあるとして、どのくらいのものであるのか
  • 化粧品の原料などでアレルギーの発症などの前例があるのか

働きだしてから体力や体質的に合わない場合、続けるのが難しいかと思います。仕事を続けることが困難になるような不安は、質問しておくべきでしょう。

ただし、お金や休暇の話をしつこくするのは印象が良くありません。

そして、好印象を与えることばかりを考えて、本当に聞きたい質問が抜けてしまわないように気を付けましょう。

質問すること以上に、質問してはいけないことも決めておきましょう。
前職の悪口を言いすぎて、「印象悪かった・・・」などと後で落ち込まないようにしましょう。

働きやすい条件

転職を考える際には、働きやすい環境を求めて当然です。

ただし、全てが自分の要望にピッタリと合う職場を見つけることは、不可能です。

新しい職場であれば、仕事を覚えるまでは、前職以上に大変である可能性もあります。

転職とは、ある程度の困難を乗り越える覚悟を持ったうえで、自分に合う職場が何であるか、その条件をよく考えることが重要です。

大変なことに立ち向かう勇気を持つことも、新しい職場で成功するために重要です。

完璧な職場ではなく良い職場を求める

設備も環境もよく管理体制もしっかりしている。そこまで完璧な工場は少ないと考えましょう。

では、どのような工場が良い工場なのでしょう。

設備が古くとも、狭いスペースであっても、その工場で可能となる管理を行っていることです。

仮に、化粧品を作る装置がかなり古いとします。「こんなに古くて大丈夫?」感じるほどであったとしても、日ごろのメンテナンスや計画的な定期メンテナンスを実施していれば問題はありません。

しかし、設備は古く、メンテナンスに必要な工具なども管理されていない。チェック表もなく、工具が散乱している。

それでは、急な故障や、機械内部からオイル漏れをおこし化粧品に混入するような可能性が高くなります。

充填前の化粧品の中身や完成品などの保管スペースが、非常に狭いこともよくあります。

「検査する前のもの」「検査して合格したもの」「検査結果待ちのもの」しっかりと表示し、出来る限り区別しておかないと、狭いスペースの中でごっちゃになるようでは、作業ミスの可能性が高くなります。

その環境の中で適切な管理をしている。

日々の仕事を追いかけるだけで管理体制がずさんである。

見学した工場がどちらであるかは、化粧品工場の経験がなくとも感じ取ることはできるでしょう。

飲食店の経験がなくとも、整理整頓のされていない不衛生な店で食事をすれば、「この店は儲からない」とわかるのと同じです。

そして、働きやすいイコール大手企業ではありません。

あなた自身が工場の環境や働く人たちを見て、「この職場であれば働きたい!」と感じることが重要です。

勿論、よい職場との出会いは運もあります。冒頭でも語りましたが、私も4度の転職経験があり「失敗した」と感じたこともあります。

だからこそ、自分に合う職場に出会うためにも、1社ではなく出来る限りの複数の求人に応募し、そして可能な限り工場を見学し、自分に合う職場を見つけましょう。

同時期に複数の応募は大変な事です。在職しているなどの理由で難しいのであれば、転職エージェントを利用し、自分の要望をしっかり伝えましょう。

工場を見たいと希望しても難しいこともあります。かといって求人サイトの情報だけでは、どんな工場なのか理解するのは困難です。

キャリアコンサルタントに工場見学のセッティング を手伝ってもらいましょう。

あなたが求める条件をアドバイザーに相談!

工場見学で見抜く企業の真価

化粧品工場へ転職をお考えの方へ、仕事探しに有効となる工場見学について説明いたしました。

企業によっては面接の時に工場見学が組み込まれていることもあります。

頼みもしないのに工場を見せるのは、工場の設備や管理体制に自信があるのです。

逆に、工場見学をされたくない雰囲気が出ている工場は、設備や管理体制に自信がない可能性があります。

ともかく、自分をアピールしながらも、自分にとって働きやすい職場であるのか、工場を確認することは重要です。人生を左右する大きな決断ですから、大変であっても乗り切りましょう。

ちなみに、面接に工場見学が組み込まれている場合は、工場を見学する姿勢や、その後の質問などが採用の合否に影響します。気を付けておきましょう。

働く機会は多くある

化粧品工場で働くという選択は、思い描くほどハードルが高いというわけではありません。意外と手が届く距離に、その可能性は広がっています。

たとえば、大手メーカーである資生堂やコーセーなどでは、就職にあたり一定の経験や学歴が求められることは少なくありません。

しかし、化粧品工場は、大規模工場だけでなく、中小規模の受託メーカーなども含めて、実は日本全国に広がっており、その数は数千にも上るのです。

そうした多種多様な化粧品工場では、正社員として働く機会も幅広く存在しています。

あなたが、よい仕事に巡り合い、生活が充実することを願っています。

最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。

あなたのチャレンジを応援いたします。