【化粧品工場ライン作業】新入社員の1日を追跡:未経験転職疑似体験!

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【化粧品工場ライン作業】新入社員の1日を追跡:未経験転職疑似体験!

化粧品のライン作業とは、どのような仕事でしょう。

化粧品工場 ライン作業

などと検索しても、企業の求人サイトばかりで、あまりリアルな内容とは言えないかと思います。

ぜひ化粧品工場に入社し、ライン作業で働く新人を体験してください。

「苦」も「楽」も1日の仕事を終えた時に、見えてくるはずです!

自己紹介させて頂きます。コテツと申します。

化粧品工場での25年以上の勤務経験があり、その中でも中小規模の工場での豊富な経験を持っています。工場長としても活躍し、この業界の魅力や仕事の流れを、多く学び取ってきました。

化粧品工場で働くことは難しいことではありません。テレビCMで名を聞く大手企業の工場はごく一部であり、日本に存在する多くは中小規模の化粧品工場です。

あなたが未経験者であっても、活躍する機会がたくさんあることをお伝えしていきます。

それでは、新入くんの1日、スタートです!

化粧品工場ライン作業の1日

化粧品工場の生産ラインも含め、工場がどのような雰囲気で、どのように動いているか知らない方は、動画をご参照ください。

ライン作業を動画で確認することで、新人くんの1日の活動も理解しやすいかと思います。

⇧参考動画、ミックコスモチャンネル/【大人の社会見学】たった60秒で分かる!化粧品ができるまで!https://www.youtube.com/watch?v=f01WE-KSnJc

充填作業・包装作業を管理する仕事

両手を広げ笑顔の白い作業服を着た作業員のイラスト

「充填・包装」部門とは、化粧品を容器に詰める「充填作業」、その容器を化粧箱に入れたり、仕上げた製品を配送用の段ボールに詰める「包装(梱包)作業」。これらライン作業を管理している部門です。

工場によっては「生産部門」や「製造部門」と呼ばれることもありますが、多くの工場が「充填・包装部門」もしくは、「生産部門」としています。

この部門は、正社員だけでなくパートスタッフも含めると、他の部門よりも多くの作業員が在籍しています。

生産ラインの効率性や製品の品質は、会社の評価や利益を大きく左右します。だからこそ、ライン作業である「充填・包装」部門は重要な仕事なわけです。

担当業務の名称(部門)やその仕事範囲は工場によって違います。働きたい工場があるなら、仕事の範囲をよく調べておきましょう!

求人サイトの仕事は、募集の《仕事内容》がわかりにくく、イメージと異なる場合があります。

自分が求める仕事に明確なビジョンをお持ちであれば、転職サービスのアドバイザーに相談し、自分がしたい仕事に近づきましょう。

「フミダス」は、その理想を実現化する仕事探しのプロです。ぜひ活用してください。

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化粧品工場の「充填・包装」の仕事をより詳しく確認したい方は、下記の記事をご参照ください⇩

化粧品工場、一日のライン作業に密着!

グーサインを出す、白い作業服を着た作業員のイラスト

その日に、どの製品を何本生産するかは、生産計画を管理する「生産管理」部門が決めます。

その目標に対して、生産ラインがどのように動くかをイメージすることが、生産数の達成と品質維持へのスタートです。

新人くんの大切な仕事の1つは、まさにその「イメージ」作りです。つまり、生産の目標とラインの動きを結びつけた、全体の流れを想像してライン作業を予測していきます。

化粧品工場ライン作業、出勤と作業前の確認

左手を振り上げてやる気を見せる、白い作業服を着た作業員のイラスト

新人くんは、出勤したら最初に現場に向かいます。

包装室に到着したら、今日のスケジュールを確認します。具体的には、機械の配置や人の配置、作業員の人数などをチェックし、それらがどのように動いていくのかをシミュレーションします。

今日のスケジュールでは、クリームの製品を3000本、ローションの製品を5000本作る予定です。

新人くんは、まだパートスタッフのいない作業ラインに向かって指をさしながら、作業のイメージを思い浮かべてチェックしていきます。

頭でイメージできなければ、実際にラインが稼働し問題が起きたとしても、正しい対処はできません。イメージがあるからこそ、問題が発生したときに、どのように修正すればよいか判断できるのです。

ポイント

  • 1日の「生産目標」と「ラインの稼働状況」、ここが理解できれば仕事は楽。

工場によって、環境や使用している機器が違います。だからこそ経験の有無ではなく、働く工場の「生産方法」と向き合うことが大事です。

化粧品工場ライン作業、クリーンルームへの入室

笑顔で腕組する、白い作業服を着た作業員のイラスト

化粧品工場のライン作業は「充填室」と「包装室(梱包室)」に分かれています。

「充填室」は工場内でも特に衛生レベルが高い「クリーンルーム」と呼ばれる室内です。

新人くんは先輩の指示に従って、最初に充填室に入りました。クリーンルームに入室するための、特定の衣服(無塵着)、帽子、手袋、マスク、靴などの着用は、慣れないうちは大変です。

この工場では更衣室のスペースがあまり広くはありません。後ろで人が待っている状況で、新人くんは焦って着替えます。

粘着ローラーを使用しエアーシャワーを通り抜けて、新人くんは充填室に入室します。

クリーンルームは室内の空気も管理されています。空気の違いからか、クリーンルームに入室したという緊張感が新人くんにはありました。

ポイント

  • 工場内でも特に衛生レベルの高い場所がクリーンルームである。
  • クリーンルームの入退出のルールは、厳守する。

クリーンルームの入室など化粧品工場で大変なことを担当別で紹介した記事です。興味のある方はご参照ください⇩

化粧品工場ライン作業:充填作業はしんどい?

明るい表示でピースサインを出す、白い作業服を着た作業員のイラスト

ライン作業では、最初に化粧品の中身を詰める充填作業からスタートです。

大規模な工場では、容器をセットするだけで自動的に充填されることも多いです。しかし、中小企業では生産量がそれほど多くありません。すると、切り替えが早く製品の種類を頻繁に変更することも多いわけです。

そのため大量生産に向いている自動充填機はほとんど使用しません。容器を1つずつ充填機に置き、化粧品の中身を詰めます。

パートスタッフは充填後の内容量を秤に乗せて確認します。内容量にある程度の幅はありますが、できるだけ指定された量に近い充填をします。1本で1g違えば、1000本で1Kgの差が出ます。極力ロスを抑えます。

新人くんは秤の数量を見て、問題がないかをチェックします。

品質管理の担当者も現場のチェックに来ます。新人くんは品質管理の存在に緊張しながらも、作業が遅れないように充填機を調整します。

内容量が安定したら、充填のスピードを確認します。先輩社員に、毎分何本のペースで充填しているか報告します。パートスタッフが作業に慣れる時間を考慮して、徐々にスピードを上げていきます。

ポイント

  • 充填機はライン作業のペースを決めるのに重要な役割を果たしている。
  • 前日の調整や作業開始後の微調整など、日々の調整作業は非常に重要となる。

多くのパートスタッフが活躍するライン作業の現場に立つことが、1番のスキルアップです。知識や常識だけを語る人は、必要ないと私は感じています。

ライン作業の中でも充填作業(機械オペレーター)を専門で担当することも多くあります。充填作業の仕事に就く「良いこと」「悪いこと」を記事にしています。ご参照ください⇩

化粧品工場ライン作業、包装作業で叱られた!

笑顔で両手を上げる、白い作業服を着た作業員のイラスト

充填作業が品質や効率に問題がなさそうなので、次は包装室に移ります。

充填室と包装室はどちらも社員が付いて管理していますが、新人くんは教育のために両方を行ったり来たりで確認しています。

充填された製品にはキャップを閉めて、容器にロット番号を印字します。

ロット番号はしっかりと印字されていることが重要です。製品が市場に出回り、顧客の手に渡ってから問題が発生した場合、ロット番号からその製品がいつ生産されたのかを、特定することができます。

もしも特定のロット番号の製品に問題があれば、そのロット番号に属する全ての製品を回収することもあります。

作業中にパートスタッフから「キャップが足りない」と報告がありました。新人くんは急いで資材室まで走ってキャップを受け取りに行きますが、この行動は先輩から叱られることになります。

現場を管理している者は、現場から離れることは許されません。

離れて新たなトラブルがあった場合対応できないわけです。1分対応が遅ければ、1分間で生産した製品が全て「不良」となる可能性もあります。

室内に電話があるので、内線を通じて資材部に連絡すれば問題はないはずです。

資材が到着するまでにラインが停止してしまうので、その間にパートスタッフに何をすべきか指示することも優先されます。

その後、キャップの不足分もすぐに補充でき、他の作業も順調に進みました。

作業を終了する時間が近づきます。目標生産数は問題なく達成できそうです。

ポイント

  • 管理者は現場の管理が仕事であり、作業を手伝うことがメイン業務ではない。

慣れないうちは、「要求」に対してとっさに行動してしまうものですが、冷静に対処しないと「失敗」に繋がってしまいますね。

1日のライン作業を終えてから確認すること

笑顔の白い作業服を着た作業員のイラスト

ライン作業の終了時間をむかえたら、出来上がった製品の数を確認します。そして、資材の残数も確認します。

新人くんはキャップの残りの数を確認します。

資材の担当が持ち込んだキャップの数から、製品数と不良の発生を引いた数量が、実際の残数と一致しなければいけません。

しかし、1つ多いようです。

新人くんは慌てて先輩に報告します。1つ多いということは、製品の中に1つキャップが付いていない可能性があることを意味します。

先輩社員は、「そんなことはないはず、もう一度数えて」と指示します。キャップの付け忘れを見落とさないと思ったからです。

新人くんがもう一度数えると、残りの数が一致しました。

「すみません、残数はあっています」の発言に、みんなはホッとして胸をなでおろします。

焦る気持ちからか、新人くんは資材の残数をよく数え間違えます。

ポイント

  • 容器、キャップなどの資材の残数確認は、入れ忘れなどの「品質確認」でもある。
  • 「持ち込み資材数の数」「作業終了後の残数確認」数え間違えない対策が必要。

ライン作業、次の日の準備って何?

はにかんだ笑顔の白い作業服を着た作業員のイラスト

製品の数や資材の残りを確認したら、次の日の準備に入ります。

まず、充填機の機械を洗浄します。そして、翌日に使用する充填機を消毒し、組み立てて、明日に充填する製品の充填量を調整します。

先輩社員と一緒に、生産目標数に合わせて充填機の充填スピードなどを設定していきます。

その他、キャップを閉める、ロット番号を印字するなどの機械も調整します。

ポイント

  • ライン作業の終了が仕事の終わりではない。製品切り替えなどの翌日準備。
  • 工場によっては充填作業を専門の担当者とする場合がある。

機械をいじるのが好き!もしくは得意!ライン作業に限らず、化粧品工場では採用したい人材となります!

その日生産した日報とデータ入力

笑顔で頬杖をつく白い作業服を着た作業員のイラスト

翌日の準備が終わり、ついに事務所の椅子に腰かけます。

ライン作業ではほとんど座ることがありません。椅子に座ると、ため息がもれます。

事務所では、充填や包装の記録書の記入、生産実績のデータを残していきます。

どの製品をどれほど生産したか、どのくらいのスピードで進めたか、予定時間に対し、どれほど遅れがあったなども記録していきます。

ポイント

  • 生産スピードの記録は、その後の「生産効率を上げる」参考データとなる。

現場の経験と、日々のデータを把握することで、誰でもレベルアップできます!

ライン作業で仕事ができる人は何を意識しているのか!?出来る人の視点を知ると、ライン作業がより理解できると思います。ぜひご参照ください⇩

1日を終えた新人君の充実感とは?

多くの作業者が笑顔でグーサインを出す、微笑ましいイラスト

作業者が一丸となって達成する仕事だからこそ、作業を終えるとみんな無邪気に笑いながら語り合います。

楽な仕事ではなく、大変なことが多い仕事です。しかし、やりがいがあり、素敵な仲間がいます。

新人君は、不安を抱えながらも、経験のない化粧品工場へ転職しました。

しかし、それは正解であったと今は思っています。

ポイント

  • 日々変わる生産状況だからこそ「改善」が必要であり、作業者同士の協力体制も強い。

化粧品工場で女性が活躍する記事です。実際に私が出会ったライン作業担当の内容があります。未経験のスタートで部門長に上りつめた体験をご参照ください⇩

化粧品工場の仕事に就く

わかりやすくしたかったので、単純なストーリでは、あったと思います。

しかし、実際に中小規模の化粧品会社で未経験で働き出したとすれば、同じようなストーリーがあるかと思います。

未経験はハンデとはなりません。自分に合っていると思うのであれば、ぜひチャレンジしてください。

しかし、化粧品工場も扱う製品の種類や、工場の規模によって仕事内容も変わります。「自分がやりたい仕事」を、求人サイトだけで見分けるのも難しいでしょう。

おススメは転職サービスのアドバイザーへの相談です。自分がしたい仕事を全て吐き出しましょう。

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化粧品工場の仕事は幅広く存在する

今回は化粧品工場の「ライン作業の新人の1日」を紹介しました。

ライン作業だけが化粧品工場の仕事ではありません。その選択肢は多く、あなたが求める仕事もきっとあるはずです。

化粧品工場全体を解説した記事があります。どのような仕事が存在し、どのような内容であるのか、軽い気持ちで覗いてみて下さい。興味のある仕事があれば幸いです⇩

クリームや、ローションなど化粧品の中身を作る担当の仕事を紹介しています。モノ作りが好きな方には適した仕事かもしれません。ぜひ覗いてみて下さい⇩

新たな可能性への扉、化粧品工場で働く!

化粧品工場への転職は、想像しているよりも難しいものではありません。

資生堂やコーセーのような大手化粧品メーカーは一定の学歴や経験を求めることはありますが、日本全土には中小規模の受託メーカーを含めて、数千に上る化粧品工場が存在します。

多くの工場では、幅広い職種で正社員としての雇用の機会があります。化粧品工場で働くことに興味があるなら、そこは新たな可能性を提供する場となるでしょう。

勇気を持って一歩を踏み出し、その機会をつかみましょう。

あなたのストーリーがハッピーエンドになることを心から祈っています。

化粧品業界に関わる機会があれば、いつかお会いすることもあるかもしれません。

それでは、またお会いしましょう。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。