【PR】この記事には広告を含む場合があります。
「終身雇用」という言葉が薄れ、今や転職は当たり前の時代になりました。より良い条件や環境を求めて、新しい職場へ移ることは決して珍しいことではありません。
昔と違って「転職=前向きな行動」という意識が強くなっているわけです。
しかし、あえて現場を知る人間として問いかけさせてください。
「仕事を辞めることは、本当に良いことばかりなのでしょうか?」
残念ながら、そうではありません。繰り返す転職で自らの首を絞め、どんどん息が苦しくなっている人がいるのも事実です。

申し遅れました、コテツと申します。
私は化粧品工場で25年以上の勤務経験があり、中小規模の工場で工場長としても現場を見てきました。この記事では、私が実際に目の当たりにした**「安易に退職して後悔した人たちの実例」**をご紹介します。
これから紹介する3人の事例は、決して他人事ではありません。あなたが転職で失敗しないために、彼らの失敗から「本当に必要な仕事への向き合い方」を学んでください。
化粧品工場の仕事から退職の背景を知る

本題に入る前に、舞台となる「化粧品工場」の仕事について少し触れておきます。
化粧品工場で働くことは、決して難しいことではありません。テレビCMで見るような大手企業はごく一部であり、日本の多くは中小規模の工場です。未経験者であっても活躍するチャンスは無限にあります。
仕事のイメージを掴んでいただくため、こちらの動画をご覧ください。
▲参考動画:ミックコスモチャンネル/【大人の社会見学】たった60秒で分かる!化粧品ができるまで!
後悔するな!退職の実例から学ぶ教訓

ここからは、実際に私が見てきた退職者のエピソードを紹介します。 ほとんどが「こんなことで辞めてしまうのか…」と感じた内容です。
繰り返す転職は自分の価値を下げてしまいます。これから紹介する事例を「あなただったら乗り越えられるのか」、よく考えてみてください。
事例1:「私の仕事ではない」と責任を放棄したAさん
最初の事例は、自分の責任範囲を限定しすぎて自滅してしまったAさんの話です。
【Aさんのプロフィール】
- 勤務: 化粧品工場 (正社員)
- 担当: 品質管理
- 性別: 女性 (20代後半)
- 退職のきっかけ: 本来自分の仕事ではないと感じた
退職に至った経緯
前任のリーダー退職に伴い、役割を引き継いだAさん。品質管理としてのスキルは持っていましたが、「自分の責任で判定を下すこと」を極端に嫌っていました。
工場長である私に「これどうしますか?」と全ての判断を委ねてくるため、私はこう指導しました。
「聞くにしても、自分の判断を先に伝えて欲しい。『私はこう判断したので、これでいいですか?』と聞いて欲しい」
しかしその後、Aさんは私への相談を避け、現場の製造担当者に直接「合否」を聞くようになってしまいました。
例えば、化粧品の中身の合否であれば、作った担当者に聞くのです。 **「作った本人が良いと言っているから合格」**という理屈で、品質管理としての責任を回避し始めたのです。
「品質管理が判断をするものだ」と改めて伝えたのですが、数か月後、彼女は辞めてしまいました。
工場長からの視点
「私の仕事ではないから責任は取れない」。 そのような思考は、結局自分自身を追い詰めることになります。どんな仕事にも役割と責任はつきものです。そこから逃げるのは、単なる現実逃避に過ぎません。
失敗しても、上司である私たちがフォローします。辞める覚悟があるなら、そのエネルギーを「失敗を恐れずに進むこと」に使ってほしかったと感じます。
事例2:パワハラか?指示待ちか?Bさんのケース
2つ目は、人間関係とコミュニケーション不全で退職したBさんの事例です。
【Bさんのプロフィール】
- 勤務: 化粧品工場 (正社員)
- 担当: バルク製造(中身を作る部門)
- 性別: 男性 (30代前半)
- 退職のきっかけ: 上長によるパワハラが原因
退職に至った経緯
Bさんから「仕事中に部門長に怒鳴られるのが嫌だ」と相談を受けました。 まず大前提として、どのような理由があれ、部下を怒鳴る行為は許されません。 私は直ちに部門長を呼び出し、「怒鳴らないように」と厳しく指導しました。
しかし、話を深く聞くと、問題の一端はBさんにもありました。 入社して1年以上経過しているにも関わらず、Bさんは完全に「指示待ち」の状態。自発的な行動や報告・連絡・相談(ホウレンソウ)が一切なかったのです。
部門長は、そんなBさんの姿勢にイライラを募らせていました。私はBさんにもアドバイスを送りました。
- 仕事の状況を見て自発的に行動すること
- 「報告、連絡、相談」をしっかり行うこと
しかし、Bさんの姿勢が変わることはなく、結果として退職を選択しました。
工場長からの視点
Bさんは前職も同じ職種でした。おそらく「コミュニケーションをあまり必要としない仕事」として選んだのでしょう。 しかし、どんな仕事でも最低限の「報告」は必要です。
彼が部門長に対して「作業が半分終わりましたが、これでいいですか?」と一言確認できていれば、関係性は大きく変わっていたはずです。 自身の「指示待ち体質」に気づかない限り、彼は次の職場でも同じ理由で新しい上司をイライラさせ、また辞めることになるでしょう。
事例3:退職後に後悔し、工場周辺を彷徨うCさん
最後は、退職後に「元の職場」の良さに気づいてしまった、少し怖い現実の話です。
【Cさんのプロフィール】
- 勤務: 化粧品工場 (正社員)
- 担当: バルク製造
- 性別: 男性 (20代後半)
- 退職のきっかけ: 充填・包装部門からバルク製造部門へ移動
退職に至った経緯
充填・包装部門から製造部門への異動が決まった瞬間、Cさんの不満は爆発しました。 新しい仕事に取り組む気配を見せず、周囲との空気は悪くなる一方。あふれ出した不満を抱えたまま、彼は退職しました。
ここからが本題です。 Cさんは別の仕事に就きましたが、半年も続きませんでした。 現在は無職のようですが、退職から1年も経っていないのに、彼は元の職場である工場の周辺をうろつき、知っている社員を見つけては話しかけているのです。
「ここで働いていた方が良かった…」
そうつぶやきながら、自分はいつでも元の職場に戻れることをアピールしているように見えます。
工場長からの視点
異動は確かにストレスです。しかし、そこには「多能工(マルチスキル)」としての成長のチャンスがありました。 嫌なことから逃げて退職を選んだ結果、彼は「戻りたいけど戻れない」という最も苦しい状況に陥ってしまったのです。
仕事から逃げても楽にはならない

ずっと同じ仕事をしていると、感覚が鈍り「このまま続けて良いのか?」と不安になることがあります。 しかし、その不安が**「楽な道に逃げたい」**という動機なら要注意です。楽を求めて転職しても、次の職場にはまた別の「辛いこと」が待っています。
- 今の仕事をやりきったか?
- 「この仕事には自分が絶対に必要だ」と思えるまで向き合ったか?
今の仕事を辞める理由が「現実逃避」なのか、それとも前向きな「キャリアアップ」なのか。今一度、立ち止まって考えてみてください。
転職の準備とは「覚悟」を決めること
慎重に検討した上での転職なら、それはあなたにとって最善の選択肢です。 新しい環境では、最初はうまくいかなくて当然。辛く厳しい日々が待っています。それを乗り越える「覚悟」こそが、本当の意味での転職の準備です。
苦労しながらも仕事を学び、成長していく新人の姿をまとめた記事があります。初心を思い出したい方は、ぜひ読んでみてください。
【化粧品工場ライン作業:まだ1ヶ月の新入社員に密着!未経験からの可能性!】
まとめ:化粧品工場は「働きやすさ」と「チャンス」がある場所
化粧品工場の仕事は、他の製造業と比較しても「働く環境」が整っていると私は強く感じています。 日本には数多くの化粧品工場があり、未経験からスタートして活躍されている方も非常に多いです。
もし「具体的な仕事内容を知りたい」と思われた方は、化粧品工場全体の業務を解説した記事となります。興味のある方は参考としてください。
【化粧品工場の仕事はきつい?未経験でも働ける「中規模工場」のリアルな仕事内容をもと工場長が解説!】
また、化粧品という商材だけに、女性がキャリアアップして高収入を目指せるチャンスも十分にあります。 実際に他業種から転職して成功された女性の実話も記事にまとめましたので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
【元工場長が解説:食品工場から化粧品工場へ転職!未経験女性が輝く仕事内容】
最後に、少しコテコテな表現になりますが…… 仕事は「辛い上り坂」のあとに、必ず楽な「下り坂」が待っています。それを繰り返しているうちに、道は少しずつ緩やかになり、景色を楽しむ余裕が出てくるものです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
お説教臭くて、大変失礼いたしました。