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「化粧品工場のライン作業って、ずっと立ちっぱなしできついんじゃないの?」 「未経験で飛び込んでも大丈夫?」

そんな不安をお持ちの方へ。 自己紹介させて頂きます。コテツと申します。
私は化粧品工場での25年以上の勤務経験があり、その中でも中小規模の工場での工場長経験も持っています。 テレビCMで見るような大手工場はごく一部。日本にある工場の多くは、人の手が必要な中小規模の工場です。
今回は、あえて未経験で入社した「新人くん」の1日を追うことで、求人サイトには載っていないリアルな現場の「苦」も「楽」もすべてお見せします。 結論から言うと、大変ですが未経験でも全く問題ありません。

新人のドタバタストーリーをどうぞ御覧ください!
化粧品工場のライン作業とは?(動画あり)
化粧品工場と一口に言っても、その仕事内容は多岐にわたります。 ここでは、未経験の方が最初に配属されることの多い「ライン作業」の重要性について解説します。

充填・包装部門は工場の「心臓部」
化粧品工場において、中身を容器に詰める「充填」、その容器を化粧箱や段ボールに詰める「包装(梱包)」は、最も多くのスタッフが働く部門です。
工場によっては「生産部門」と呼ばれることもありますが、このライン作業の効率と品質こそが、工場の利益を大きく左右します。つまり、工場の心臓部とも言える重要な仕事なのです。
実際のラインがどのような雰囲気で動いているのか、まずはこちらの動画をご覧ください。新人くんの1日の動きがよりイメージしやすくなるはずです。
(参考:ミックコスモチャンネル/【大人の社会見学】たった60秒で分かる!化粧品ができるまで!)
新人くんの1日スケジュール(午前)

それでは実際に未経験で入社して1ヶ月の「新人くん」、動きを時系列で追ってみましょう。 緊張の面持ちで出社した彼の午前中の業務は、意外な作業から始まります。
8:00 出勤:ライン作業は「イメージ作り」から始まる
新人くんが出勤して最初に向かうのは現場です。 今日の生産スケジュールを確認するためです。
- クリーム製品:3,000本
- ローション製品:5,000本
数字を見るだけではありません。新人くんは、まだパートスタッフのいない静かな作業ラインに向かって指をさしながら、人の配置や機械の動きをシミュレーションします。

ここで3人が箱詰めをして、あそこで検品をして…
頭の中でイメージできなければ、実際にラインが稼働して問題が起きた時に、正しい対処ができません。 この「朝のイメージ作り(段取り)」さえできれば、その日の仕事は8割終わったようなものです。
9:00 クリーンルーム入室:衛生管理の厳しさ
「充填室」は、工場内でも特に衛生レベルが高い「クリーンルーム」です。
新人くんは先輩の指示に従い、特定の衣服(無塵着)、帽子、手袋、マスク、靴を着用します。慣れないうちは、この着替えだけで一苦労。 粘着ローラーでホコリを取り、エアーシャワーの強風を浴びて、ようやく入室です。
空気すら管理されたその空間に入ると、新人くんの顔に「緊張」が走ります。
化粧品工場ライン作業:充填作業はしんどい?クリーンルームの実態を解説した記事を御覧ください!
10:00 充填作業:スピードとの勝負
中小規模の工場では、全自動マシンではなく、人の手で容器をセットし充填する半自動の機器を使うことが多いです。
パートスタッフが充填後の重さを秤(はかり)に乗せて確認します。
1本で1g違えば、1,000本で1kgのロスが出ます。新人くんは秤の数値を凝視し、指定された量ピッタリになるよう機械を微調整します。

毎分、何本のペースで行ける?
先輩からの問いかけに、新人くんは時計を見ながら答えます。品質を守りつつ、徐々にスピードを上げていく。この緊張感がライン作業の醍醐味です。
ライン作業の中でも「機械オペレーター」を目指すメリット・デメリットを解説した記事を御覧ください!
トラブル発生!現場で叱られた理由

どんなに準備をしていても、現場では予期せぬトラブルが起こるものです。 午後の作業中、焦った新人くんがとった行動が、現場全体を危険にさらしてしまいました。
資材不足でライン停止?やってはいけないNG行動
順調に見えた午後、パートスタッフから声が上がりました。 「キャップが足りません!」
新人くんは顔面蒼白。急いで資材室まで走り、キャップの段ボールを抱えて戻ってきました。 しかし、それを見た先輩社員から雷が落ちます。

現場を離れるな!
管理者の仕事は「作業」ではなく「現場の維持」
なぜ新人くんは叱られたのでしょうか? それは、管理者が現場を離れた隙に別のトラブルが起きたら、ライン全体が止まってしまうからです。
1分対応が遅れれば、その間に生産された製品がすべて「不良品」になる可能性もあります。 資材が足りないなら、内線電話で資材部に持ってきてもらえばいいのです。その間、ラインを止めないようにスタッフに指示を出すのが、新人くんの本来の仕事でした。
良かれと思って走った行動が、かえってあだとなる。これも現場でしか学べない経験です。
午後:包装作業と終了後の確認

叱られた新人くんですが、落ち込んでいる暇はありません。 気を取り直して午後の作業へ。
定時が近づくにつれて、現場の空気も変わっていきます。
17:00 終了:資材の残数確認は「品質管理」の砦
定時が近づき、無事に目標数を達成しました。しかし、仕事はまだ終わりません。 最も神経を使う「残数確認」があります。
持ち込んだキャップの数から、作った製品数と不良品数を引きます。 計算上、残りのキャップはゼロになるはずです。しかし…

あれ? 1個多い…
1個多いということは、製品の中に「キャップ無しのもの」が混ざっている可能性があります。 新人くんの背中に冷や汗が流れます。先輩の指示で、全員で数え直しです。
結果は…新人くんの数え間違いでした。 「すみません、合ってました!」 その言葉に、全員がホッと胸をなでおろしました。資材の数は、品質そのものなのです。
翌日の準備(機械洗浄・調整)までが仕事
ライン作業が終わると、次は明日の準備です。 使用した機械を分解して洗浄し、翌日使う機械を殺菌・組み立てます。
実は、この「機械いじり」が好きで工場にハマる人も多いのです。 プラモデルや機械工作が好きな人なら、未経験でもすぐに戦力になれるでしょう。
1日の業務終了!工場勤務のリアルな感想

現場での激しい動きから解放された後、どのような業務と感情が待っているのでしょうか。 1日の締めくくりを見てみましょう。
事務作業(日報・データ入力)でレベルアップ
ようやく事務所に戻り、椅子に座ります。1日立ちっぱなしだった足には疲労がありますが、座った瞬間の安堵感は格別です。
ここからは、今日の生産実績(何本できたか、時間通りに進んだか)をパソコンに入力します。 このデータが、明日の生産効率を上げるための「武器」になります。
ライン作業で「仕事ができる人」は何を意識しているのか?を解説した記事を御覧ください!
【まとめ】ライン作業は「楽」ではないが「達成感」がある
作業を終えた新人くんは、パートさんたちと「今日はあの時焦ったね」と笑い合っています。
ライン作業は決して楽な仕事ではありません。立ち仕事だし、トラブルも起きます。 しかし、チーム全員で目標数を達成した時の「一体感」は、一人でやる仕事では味わえないものです。
不安を抱えて転職した新人くんも、今ではこう思っています。 **「この仕事を選んで、正解だった」**と。
未経験から化粧品工場へ転職するには?

ここまで読んで、「自分もやってみたい」と思った方もいれば、「やっぱり大変そうだな」と感じた方もいるでしょう。 最後に、未経験からこの業界に飛び込むために知っておくべき「工場の選び方」をお伝えします。
化粧品工場で担当する仕事とはどのようなものでしょう。担当部門に興味のある方は御覧ください!
求人サイトでは見えない「合う・合わない」の見極め方
ここまで読んで「自分にもできるかも」と思った方へ。 未経験はハンデになりません。しかし、工場によって「扱う製品」や「職場の雰囲気」は全く違います。
自分に合った工場を、求人サイトの文字情報だけで見分けるのは至難の業です。
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今回紹介したライン作業以外にも、化粧品工場には「中身を作る仕事(調合)」など、職人のようなポジションもあります。 興味がある方は、ぜひ以下の記事も覗いてみてください。
クリームやローションなど化粧品の中身をつくねを作る「バルク調合」の記事を御覧ください!

あなたの新しい一歩が、ハッピーエンドになることを心から祈っています。 最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。