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化粧品工場への転職を考えているあなたへ、1つ問いかけたいのですが。現状から逃げ出すことだけが、あなたの転職の動機となっていませんか?
新しい職場への移行は、必ずしもローズ色の日々を約束するものではありません。実際、転職は新たな難しさや挑戦が待っていることも多いのです。
そんな転職を成功に導くためには、事前の準備や十分な情報収集が欠かせません。本記事では、化粧品工場への転職で失敗した実体験を通じて、その教訓と成功へのヒントをご紹介します。
自己紹介させて頂きます。
コテツと申します。
中小規模の化粧品工場に25年以上の勤務経験があります。
そして、工場長として多くの人を指導する中で貴重な経験を積んできました。
この体験をもとに、化粧品工場のことをお伝えしたいと思っています。
さあ、始めましょう。
転職に失敗した経験から学ぶ
本記事の目的は、化粧品工場への転職でつまずいた私自身の体験を共有し、あなたが同じ過ちを犯さないように支える目的があります。
特に、「現状から逃げたい」という情緒的な衝動に突き動かされて転職を急ぎすぎて、大きな失敗の原因となりました。
そして、その後に成功した転職体験から得られた知識と、成功の秘訣についても解説いたします。
この記事を通じて、化粧品工場への転職を成功させるための実践的なヒントと、成功に必要な心理的なスタンスを身につけていただきたいと思います。
転職に失敗した2つの理由
私が化粧品工場への転職で痛感した失敗は、主に2つあります。
初めての失敗:過度の焦りと情報不足
その時、私は化粧品工場で化粧品の中身を作る「バルク製造」の仕事をしていました。
しかし、会社の業績が悪化し、リストラと人事異動が行われ、突然私は営業へと異動させられました。
これは全くの未経験の仕事で、一応は頑張ってみるものの、全く上手くいかず、精神的に苦しむこととなります。
この混乱の中、「仕事を辞めたい」という感情に駆られ、適切な転職活動をせずに、人から紹介された仕事に飛びつくことにしました。
実際にはその職場の情報がほとんどない状態で、推薦を受けて新たな化粧品工場へ行き、面接を受け、すぐに採用されたのです。
2度目の失敗:期待と現実のギャップ
その新たな職場は、確かに私が希望していた化粧品工場でした。
しかし、現場には指導してくれる上司がいなかったり、仕事内容が漠然としていたりと、期待と現実が大きくかけ離れていました。
面接の際、私は前職を辞めたい一心で「何でもできます」「何でもやります」と必死にアピールし、バルク製造部門全般の管理をお願いされると、すぐに頷いてしまいました。
しかし、現実にはすでに出来上がった体制を変えることは非常に難しく、新たな提案をするものの、私の意見はなかなか受け入れられませんでした。
また、職員の入れ替わりが激しく、工場長以外の人で3年以上の経験がある人はいませんでした。
工場長に仕事について提案しても「やれば」と一言で終わり、他の従業員に話をしても、自分の負担が増えるのを恐れて話を聞いてくれません。
結局、管理者としては何もできず、とりあえず通常の業務を手伝うことから始めようとしましたが、これが職務の侵害と思われ、周囲から嫌な顔をされる始末。
このような状況に早々と打ちひしがれ、自分が転職に失敗したことを悔いる日々が続きました。
焦りと不十分な準備が、結局のところ私を失敗に導いたのです。
「仕事から逃げたい」を優先しないこと
転職を成功させるためには、「今の仕事から逃げたい」という思いが一番になってしまうのを避けることが重要です。
私が失敗した原因は、営業から転職する際、精神的に限界に達してしまい、紹介された仕事にも、何も考えずに飛び込んでしまったことでした。
- 疲労がピークに達するまで無理をしてしまった
- 仕事から逃げたいなら、転職の準備を整えるべきだった
仕事から逃げたいと思っていたものの、転職に向けての準備をする余裕がなかったのです。本来は、
- 自分が何をしたいのか
- 自分が何をできるのか
しっかりと定めて、転職の準備をすべきでした。
化粧品工場の転職、実体験からの成功のポイント
では、私が失敗から学んだ成功のポイントを見ていきましょう。
それは、次に転職する仕事に対して明確な目的を持つこと、そして、仕事から逃げることが最優先とならないようにすることです。
転職を成功させる目的を明確に
「なんとなく転職したい」という思いだけでは、失敗する可能性が高まります。
「今の仕事を辞めたい」が最大の動機であっても、次の事項は考えておくべきです。
- 自分が何をしたいのか
- 次の仕事では何をするのか
- 次の職場での役割は何か
化粧品工場で働くことを視野に入れている読者の方々、化粧品工場がどのような仕事で、その中で自分が何をしたいのかを具体的に考えてみましょう。
化粧品工場の仕事は多岐にわたります。体力を必要とする仕事から、コミュニケーションスキルが重要な仕事、そして、あまりコミュニケーションが求められない仕事まで様々です。
化粧品工場の情報をしっかりと把握してから、自分がどの業務に興味や適性があるかイメージを作ることは大切です。
どの仕事でも「きつい」ことはあります。それでも、自分が「やりたい仕事」か「やってみたい仕事」であるなら、「きつい」と感じる部分を乗り越えられる可能性は高まるでしょう。
やっと成功した転職の体験
2度の失敗の後、私はついに転職に成功し、満足する職場を見つけました。
その際に行った手順は、まず転職サイトで自分がやりたい仕事を探しました。
そして、興味を持った企業についてはそのウェブサイトもチェックしました。また、多くの求人サイトに応募し、面接も数社にて行いました。
面接では自分が何を得意とし、何がやりたいのかをしっかりと伝え、最終的に自分と工場の業務が合うと感じた場所で採用されました。
今は忙しい毎日ですが、自分の仕事に満足しています。
ちなみに、この転職時にはまだ転職エージェントを知らなかったので、1人で求人サイトを見つめていました。しかし、現在では転職エージェントを利用する方が有益です。
なぜなら、在職中に転職活動を行うとなると、それは相当なエネルギーを必要とするからです。
いずれにせよ、面接では工場が自分に何を期待しているのか、その点をしっかりと把握することが重要です。
面接後に、自分が求められる業務内容について納得でき、「これなら頑張ればできる」と思えることが大切です。
工場が求めていることを明確に理解する
転職した初日に「今日から何をするんだろう」と、まったく予測がつかなくても困ります。大まかでも業務内容を事前に把握し、そして、これからの自分に必要なスキルや知識が何であるか、意識することが重要です。
この一連のプロセスが駆動力となり、あなたを前進させることにつながります。
転職成功のための具体的な活動方法
先ほども触れましたが、何よりも大切なことは、化粧品工場にはどんな職種が存在し、どんな仕事があるのかを知ることです。
工場の大きさや職種によっては、特定の経験が求められることもあります。しかし、製造業の経験があるなら、それは化粧品工場でも活かせる技術や知識を持っていると考えられます。
また、未経験でも活躍できる場は多くあります。実際、異業種からの転職で活躍している人がほとんどです。
前職の経験、もしくは未経験であっても、自分を生かせる仕事について解説した記事となります。興味のある方はご参照ください⇩
自分が持っている知識や経験は何か、そして化粧品工場でどのような仕事に興味があるか、自分にはどんな職種が適していると思うか、これらを明確にすることが大切です。
化粧品工場の全体の仕事の種類について解説しています。興味のある方はご参照ください⇩
また、どの仕事を選ぶにせよ「体力」は必要となります。「体力作り」は転職活動と同時にやっていくと良いでしょう。何をするにも、過度に疲労してしまうと思考力も低下します。
- 仕事内容を事前に把握する
- 体力を整える
これら2つを心に留めながら活動していきましょう。
そして、面接の機会を得たら、工場見学を希望すると良いでしょう。
工場見学をすることで、その工場が自分にとって働きやすい場所かどうか、自分が求める条件に合致しているかどうかという重要な情報を得ることができます。
転職を成功に導く工場見学について解説している記事となります。興味のある方はご参照ください⇩
仕事で心が疲れたなら深呼吸
もしも、現在の状況が精神的にきつく、転職活動を一時的に停止することを考えているのであれば、それもまた1つの選択肢です。
その場合でも、失業保険を活用したり、親などの親族に支援を求めたりすることで、少し息抜きをする時間を作ることができます。
余談ですが、私は工場の閉鎖で職を失い、自暴自棄になったことがあります。
当時は、同じような仕事に就きたくなくて、Amazon倉庫でアルバイトをしました。そして、この経験が「いざとなれば、何をやってもお金は稼げる!」と、働く活力となり、1年後には、また化粧品工場で働き始めました。
その時の経験から、Amazon倉庫でのアルバイト内容についての記事も書いています。興味のある方はご参照ください⇩
ともかく、現在の状況から出発し、次に何が必要かを考えて、焦らず準備を始めていきましょう。
また、人に相談することや、頼ることは非常に重要です。私自身、他人に依存しないことを信条にしてきましたが、その結果、自分だけで問題を解決しようとするあまり、逃げ道を失い、大変な思いをしました。
皆さんには、私が経験したような苦しい状況を避けてほしいからこそ、何か困ったことがあれば、遠慮せずに誰かに相談してみてください。
人間は完璧でなく、時には自分の弱さを見せることも必要です。そして、必要であれば、親に頼ってください。
「もう大人だから親に頼るのはちょっと…」と思うかもしれませんが、親がまだ元気であるのであれば、年齢に関わらず、親に頼ることは全然問題ありません。
親は我々に対して深い愛情を持っており、困っているときには最大限の支援を提供してくれます。
ちょっと脱線しましたが、ともかく焦らずに大きく深呼吸して、頭の中を白紙に戻してみましょう。
難しくはない化粧品工場への転職
もう一度言いますが、化粧品工場への転職は難しいものではありません。
資生堂やコーセーのような大手化粧品メーカーは一定の学歴や経験を求めることはありますが、日本には中小規模の受託メーカーを含め、数千の化粧品工場が存在します。
多くの工場では、幅広い職種で正社員としての雇用の機会があるのです。
自分に合う仕事であると魅力を感じるのであれば、勇気を持って一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
無理せずに頑張ってください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。